求められる発想力

■付加価値が求められる現代のデザイナーの仕事
デザインには、全て目的があります。それはほとんどの場合、依頼主である企業の課題解決と密接な関係があります。例えば、まだそれほど知名度のない企業の場合、まずは目に止めてもらうためにインパクトのあるデザインを求めてくるケースが多く、逆に既にブランドを確立している企業は企業名がシンプルに伝わるデザインを望む傾向があります。また比較広告のようなアプローチの場合、同じ業界の競合企業の商品と比べて“優位性はどこにあるか”といったポイントが表現を設計する上で、重要なファクターになってきます。そのようなデザインを設計する上での“前提条件”をいかに把握・理解し、その課題のソリューションとして研ぎ澄まされたデザインを設計できるかどうかーそこに“GOALを達成するデザイン”としての完成度が求められるのです。
■発想力のベースを身に付けるそれには自分の引き出しを増やすこと
“発想力”と一言でいっても、そう簡単なことではありません。斬新な発想を出す力のベースになるのは、
いろんな業界 の知識や現代の社会問題に対しての意識であったりします。そして何よりも重要なのは、
先輩のプロのデザイナーの作品を徹底的に研究することです。できれば、作品集として見るだけでなく、その当時の時代背景や解決すべき課題などを把握し、その効果も検証したいものです。その訓練を繰り返すことで、自分の中にいくつもの成功パターンが内包されます。そして、そのパターンが多ければ多いほど、仕事現場での対応力もつくのです。コツコツと体系的に技術をマスターし、一つ一つの仕事を通じて経験値を増やし、過去の成功事例を徹底的に研究する―それこそが、
“新しい発想力”を生む必須条件なのです。
|